部屋に戻ってきたら、裕翔先輩はいなかった。




あれ?さっき、入って行ったのにな。




「あ、おかえり!」




春樹が出迎えてくれた。




「ただいま!あれ、裕翔先輩は?」




「帰ったぞ」




いつの間に!?




帰る姿なんて見なかったよ!?




ビックリして、外を見た。
あるはずのバイクはもうなくなっていた。




「マジ!?あいつ泥棒向いてるんじゃね?」




和樹先輩はビックリしながら笑っていた。




だってだって、音も聞こえなかったよ!?