「「当たったの!?」」


「うん!」


紬さんは、翼の彼女じゃないことがわかってから、一週間。


最近はあまり胸がモヤモヤしない。


あと、少しで夏休みにはいるところで、嬉しいお知らせが来た。


ことちゃんと若菜ちゃんと一緒に行こうと言っていた、スカイプリンスのlov7のライブのチケットの当選結果の日。


私、若菜ちゃん、ことちゃん、1人4枚ずつ、応募した。



そしてなんと、私が4枚全部当選していたのだった。


若菜ちゃんとことちゃんと落選。


「鈴望サイコー」


「これで一緒に行けるー」

「やったね!」


「あ、けど、あと1枚どうする?」


確かに。


私が当選したのは4枚。

だけど今のところ行くのは私と、若菜ちゃんとことちゃんの3人。


「あー確かにどうしよっか」



すると、


ガタッ

後ろの椅子が引いたおとが聞こえた。


「それ、俺行きたい!」


「「「え、」」」


3人の声が、重なった。


いや、だって普通ビックリするでしょ。


だって、行きたいと言っているのは、あの、イケメンで笑顔が素敵でみんなが大好きな、夜桜くん。


「…」