翌朝。ブランチタイムにふたり起きれば、実験に失敗した博士のような頭をした岳と目が合い、腹を抱えて笑ってしまった。
「あはははっ、岳の寝癖やっば!」
「すずも似たり寄ったりだぞー」
「え、うっそ」
「嘘」
もーと言って、肘で小突く。起きたそばから楽しいと思った。
一階へ降りると、食卓にはラップの掛けられたふたり分の朝ご飯が用意されていた。
「おばさんもおじさんも、いないの?」
「あいつら早起きだから。どっか買い物でも行ってるんじゃん?」
「そっか」
椅子を引いて腰を下ろす。けれどすぐさま私は立った。
「え、え。これってどっちが誰の朝ご飯?」
卓の上へ置かれていた皿の中身は、あからさまに内容が異なった。
ひとつは鯵の焼物にサラダや小鉢が並んだ、純和風の定食で、もうひとつはおかゆと林檎。迷うことなくおかゆの前に座った岳は言う。
「うっわ。母さんのやつ超見栄っ張りっ。いつもは朝から魚なんか、絶対焼かないぜ?」
れんげでおかゆをひとくち掬って彼は口へと運んでいた。
「私が魚の方食べていいの?」
「おう。だって俺、元々朝は抜くタイプだし」
「岳も少し食べる?どれでも取ってよ」
「すず、今の話聞いてた?俺、朝はそんな食べないから」
そう言って、おかゆで口を塞ぐ岳。あまりにも差があるメニューになんだか申し訳なくなったが、私も箸を進めた。
「あはははっ、岳の寝癖やっば!」
「すずも似たり寄ったりだぞー」
「え、うっそ」
「嘘」
もーと言って、肘で小突く。起きたそばから楽しいと思った。
一階へ降りると、食卓にはラップの掛けられたふたり分の朝ご飯が用意されていた。
「おばさんもおじさんも、いないの?」
「あいつら早起きだから。どっか買い物でも行ってるんじゃん?」
「そっか」
椅子を引いて腰を下ろす。けれどすぐさま私は立った。
「え、え。これってどっちが誰の朝ご飯?」
卓の上へ置かれていた皿の中身は、あからさまに内容が異なった。
ひとつは鯵の焼物にサラダや小鉢が並んだ、純和風の定食で、もうひとつはおかゆと林檎。迷うことなくおかゆの前に座った岳は言う。
「うっわ。母さんのやつ超見栄っ張りっ。いつもは朝から魚なんか、絶対焼かないぜ?」
れんげでおかゆをひとくち掬って彼は口へと運んでいた。
「私が魚の方食べていいの?」
「おう。だって俺、元々朝は抜くタイプだし」
「岳も少し食べる?どれでも取ってよ」
「すず、今の話聞いてた?俺、朝はそんな食べないから」
そう言って、おかゆで口を塞ぐ岳。あまりにも差があるメニューになんだか申し訳なくなったが、私も箸を進めた。



