なこともあって私は恋に対して不器用すぎるのだ。

小学校に行けば、恋を思い出せるかもしれない。そんな淡い期待が、日を追うごとに募っていった。

小学校の夏祭りが近づいている。
わくわくがもう止まらない。両手で数えられるようになって、片手で数えられるようになって、ピースで数えられるようになった。

あと、2日だ…


いざ現実になると、ちょっと不安になる。もしかしたら、みんな私の事覚えてないかも。
友達ですら、奏たち以外は忘れてるかも。
話に完全についていけなくなって、ぼっちになるかもしれないじゃん。
気付いたらかつて居場所だった場所は、もう居場所じゃないかもしれない。むしろ私だけが落ちた落とし穴を、余計に目立たせるような場所になっちゃってるかもしれない。
奏たちは、「苺果の学校はめっちゃ進んでるよね〜」って言ってくれるけど、実際は逆。

私だけが、止まってる。