「ごご…っ、ごめんなさい!!」
深く頭を下げた桜井が
俺の手を思いっきり振り払った。
「午前の授業…
アルパカの栽培だし……
コンパスを用意しなきゃだし……」
目がグルグル回っているような
テンパりまくりの桜井。
明らかに間違いだらけの日本語を発し
「私……行くね!」
この部屋から、走り去ってしまった。
「……」
ぽつんと取り残された俺。
ギュルルーンと現実に引き戻され
恋愛熱で侵されていた冷静さが
だんだんと戻ってくる。
はぁぁぁぁ……
やっちゃった……
意味不明な感情に乗っ取られて
総長モードで、桜井に告っちゃったし。



