「そりゃあ私は……
友達にきついことを言われても
誰かに相談できなくて
顔に出さないように
笑い続けてきたけど……
みんなにはバレバレなのかな?」
悲しげな顔で
ポニーテールを指でこする桜井。
――本音を語ってくれた。
俺はそのことが、嬉しくてたまらない。
やっぱり好きだわ。
大好きだわ。
オマエのこと。
「他人のことはわからない。
でも俺は学校でのオマエのことなら
ほとんど知ってる」
「剣崎君が私のことを?
なんで?」
「理由、教えてやろうか?」
「……うん」
「桜井のことが好きすぎて
俺の視界に
勝手に入ってくるからだよ」



