「まぁ、お前は覚えてねぇと思うから

言わねえでおくわ

てか、お見舞いに来たのに病室にいねぇから探し回ったわ

デイルームに居たのか」

「まぁね」

「俺が押していくから、行ける範囲まで行くぞ」

あ、これで少しは腕が楽になる


「なぁ、佐々宮?俺の事思い出せないの?」

「うん!思い出そうとしたら何故か頭が痛くなるんだよね」
ガクン

「わっ!急に止まらないでよ」

「俺は待ってるぞ!お前が思い出すまで

じゃあ帰るわ俺」

「うん……」