「…?」





誰もいない。


そこはなんの変哲もないリビングで、壁掛け時計は7:30を示してる。


そっか…私、ソファで寝ちゃってたんだ。


玄関の方で物音がする。


…キヤ?


バタン。とドアが閉まる音がして見に行くと、キヤの靴がなかった。


いつもより1時間近くはやい。


…?


まだ寝てる頭では理解できなくて、自分のおでこを触る。


キスされたような、?


え…キヤに…?





て、そんなわけないか。


あー、昨日変なことあったせいだ。


私はおでこをペシッと叩いて、寝巻きを脱ぎながら踵を返した。