眠る前、ベッドで本を読んでいると、メールの通知音が鳴り、送信者の名前を見ると、早速、森川からだった。

開封すると、

「今日はお疲れ様でした。先輩が寂しそうな理由、聞けて嬉しかったです。正直、まさか打ち明けてくれるとは思わなかったので…」

そう書かれてあった。

「お疲れ様。私も、ずっと森川のこと誤解してたから、話してくれて嬉しかった」

「誤解が解けてよかったです。さっきの約束ですけど、先輩は平日休みですか?」

「そうだけど、有給全く消化してないし、親が雇い主だからね。融通は利くよ」

「僕から誘ったのに、合わせてもらうのも悪いですよね」

「森川はまだ有給ない筈でしょ?真面目に働きなさい」

相変わらず、私って可愛くないな…。

そう思っていたら、

「きっと、先輩ならそう言うと思ってました。じゃあ、土曜日の12時でも大丈夫ですか?」

「OK」

辛うじてそこまで打って送ると、私は寝落ちした…。