お前を奪い返す〜俺様御曹司の独占欲が燃え上がる

「こう言うところに、隼斗は惹かれたのね」

私はキョトンとしてリカ先生の言うことを理解するのに時間がかかった。

レントゲンを撮り終えて、リカ先生の診察も無事終わった。

「とりあえず、転院の手続きしましょう、これから隼斗に連絡するわね」

「はい」

私は無事に転院することが出来た。

東洋さんは嘘のようになにも言ってこない。

でもこのまま済むとは思われないと心は落ち着かなかった。

しばらくして、退院の許可が降りた。

私は神野さんのマンションへ健斗さんに送ってもらった。

「まりか、退院おめでとう」

「ありがとうございます」

「これからずっと一緒だ」

「嬉しいです」

まりかの表情が曇ってきた。

「どうしたんだ、まりか」

「東洋さんはこのまま引き下がるとは思えません」

「そうだな、どんな手を使ってでも、まりかを取り返すつもりかもしれない」

そんなある日、俺の元に東洋仁から連絡が入った。

「まりかは元気で暮らしているかな」

「お前には関係ないだろう」