ひとみ-眼球上転-
恋愛(ピュア)
2
ひらり、はらり。/著
- 作品番号
- 1671472
- 最終更新
- 2022/06/29
- 総文字数
- 4,238
- ページ数
- 4ページ
- ステータス
- 未完結
- PV数
- 41
- いいね数
- 2
ずっとさがしてた。
誰かが私を見つけてくれるのを待っていた。
誰かに分かってほしかった。
「目は心の窓、っていうから。」
いつから防衛。守る専門になったんだろう。
周囲の理解を得たくて変に思われたくなくて。
「俺の前では素でいいよ、無理しないで辛いならつらいって言って。」
君の言葉は太陽みたいだった。
やっぱりつらいし、俺じゃダメ?
いつもつらいって言ったらみんな逃げていく。
面倒に思ってため息つかれて。
「辛くてもいいから。俺のそばにいて。」
そう言って自己満足な人にもあった。
私がつらい事知ってた。
「おれがそばにいる、だからもう泣くな。」
「辛いって言わなくてもわかるし。ずっと見てたから。」
やっとわかってもらえた。
俺といるとつらい?いつもそう言われて。
そんなことないよ、言うのが口癖で。
楽しくない、辛い。君の前では言えた。
「今辛いだろ」
見透かされて。
「嘘つくな。」
「俺の前で無理して平気なふりするなよ。」
だんだん気持ちが傾いて。
「辛い。でも、会いたい。」
こんな気持ち初めてで。
「安心する。」
お母さんにも
「最近楽しそうじゃん。」
なのに
「俺だって我慢してんだよ。」
気付かないでいた自分は、バカだ。
「ばいばい」私の初恋。
- あらすじ
- 心の限界。「人が怖いの」そう言って君は悲しげに笑う。目が上がってしまう。
発達障害(精神障害)がある雛は心の病として眼球上転(がんきゅうじょうてん)
という精神由来の症状に悩まされていた。
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