家事分担の話を楽しく笑い合いながら料理を作り、出来上がった料理をテーブルに並べる。今日のメニューはジェノベーゼとトマトのサラダ、そして玉子スープだ。スープはサラダを作り終えたロメオがパパッと作ってくれた。

「おいしい!ロメオ、このスープおいしい」

「ありがとう。アリーチェの作ったパスタもおいしいよ」

これから、ロメオとの生活が当たり前になっていく。それに胸を弾ませつつ、パスタを口に運んだ。



朝目を覚まして隣に大好きな人がいる、そんな幸せを味わうことができるのが同棲。

「おはよう、アリーチェ」

「おはよう、ロメオ」

朝、同じベッドで目を覚まして軽くキスをする。今日も一日頑張らなくちゃ!

同棲を始めてから、もう十年ほど経った。私たちは大学を卒業して、それぞれ就きたかった仕事を頑張っている。社会人になってからすれ違いをして喧嘩をすることもあったけど、いつもうまく仲直りできてる。