ストーカーまがいの行動に繋がっていたんだって納得。
「最初は真昼に相談していたんだが、そういうのが誤解を招くからって俺ももう会うのを辞めたんだ」
「そんなにですか……。でも2人きりで会っていた訳じゃないんですよね?」
「当たり前だ。さっきも言ったように交際相手の身内に恋愛感情は持たない。だが真夜にとってはそういう問題じゃなかったらしい」
「お察しします……」
最後まで話さなくても、妹の方を見ていればどうなったか想像がつく。
「さすがに姉にまで敵意を向けるとは思わなかった。仲が良かっただけに信じられん」
「確かに……。え、でもじゃぁ尚更あの写真が意味深です。会わなくなったはずなのに支配人が一緒に写っているのって……」
「そこだよな……」
さっきまで流暢に過去の話をしていたのに、核心に触れた途端、彼はまた口が重くなる。
けれど今度は考える時間は短く、意を決したのかすぐに口を開いた。
「付き合ったんだ、真昼と」
「つきあったぁぁあ!?」
「バカっ 声がデカい!」
思わず感情のままに声を発してしまい、これには桐葉さんからも慌てて注意が入った。
「ですけど……」
驚愕の事実だよ。
今まで聞いてきた中で、1番。
「やっぱり手を出していたんじゃないですか、姉にも」
「だから人聞き悪い言い方するな。そうなるまでには経緯があるんだ」
経緯……ねぇ。



