「首を? だって私、突き落とされて……」 私は背中に手が触れた感触を覚えている。 体を襲った浮遊感も、すべて覚えているのに。 首を絞められたの? 確かにこの体にはしっかりとその跡が残されている。 けれど、あの夢では、 「分からないよ……」 何が本当なの? 「何も思い出せないの……」 くらり。 目眩がした。 それと同時に膝の力が抜けて。 ぺたりと床に座り込んだ。 そんな私を、やはり愉快そうに笑うシオンさんが見下ろしていた。