「そんなはず…っ! だって、私っ……」 あれ? だって、私……? 「くゆるちゃんが、何?」 「わたし……もう少し、で、」 もう少しで、どうしたんだろう。 分からない。 分からない。 思い出せない――…… なんで、死ぬはずないと思った? 「分からないの……」 「やっぱり思い出せないのね」 するり、シオンさんの指が私の頬を滑り、首元へと降りる。