ふぅっと息を吐き、タキが言う。
「手伝って。やれるよね?そして、覚えなさい。もう…戻れない…分かってるだろ?」
タキが雨哥を見る。
タキの言葉に今度は雨哥の目が冷たくなる。そして「はい」と答えた。
なぜか戸惑いなんてなかった。

この時この瞬間、雨哥の “職” が1つ増えた。
タキの初めてのタキが認めた “仲間” 。
【タキ食品】2人目の職人…。
絶対に知られない知られてはいけない職人。
仲間。作業。加工。食品。
初めての “ペットフード作り” を教わる。
初の始の秒と秒。

それは…酷い作業なはずなのに、手は動く。
この最悪でしかないモノを壊すんだ。
自分の手で壊せる。少し笑った。
全部 壊す。コワス。壊すんだ。