「森さん!桜にこの席変わってくれない!」

桜は、森さんの机にもたれて上目使い。

森さんの席が、桜になるってことは、わたしのせきのうしろってことだ。


そんなの絶対いや「やめろよ。」

その一言で、一斉に悠に目線が向く。




「坂口にばれても、俺かばわねーよ」

むくっと起き上がった悠。寝起きとは思えないきれいな顔だ。


【 四人目は、月城 悠(ツキシロ ユウ)。 】


高校二年生とは思えないクールさで、
何を考えているかわからないミステリアスな雰囲気だ。

茶色い髪の毛とまつ毛に、白い肌で透明感、
女顔負けなきれいな顔立ちに、目を奪われてしまう。





「おまえ、起きてたんかい。」

「ゆう~やっと起きたぁ!坂口先生は桜に優しいもん。」