蒼生さんは、吸入器をして落ち着かせて再び言う。

「……僕は、病弱。原さんがここへ来る前に退院したばかりなんだ。

今は、ここで安静にしてる」


「そう……なんですね」



私は、長く居る訳にもいかず部屋から出ようとした。


だけど、蒼生が止める。


「……待って___。もっと……僕の隣に居てよ」

「え。……で、でも……」

「誰かが隣に居ると、落ち着くんだ」


そう言われると悪い気はしない。

私は、蒼生の隣にいることにした。