🦇🦇🦇🦇🦇・・・ 「___ここなら、涼しいか」 私は、周りを見渡した。 「……ここ、三階の棟だよ?」 「うん、そうだね」 「そうだね。って……」 ここは、三階の棟にある旧図書館。 誰も使われていない。 「この図書館……鍵、空いてないんじゃ」 「うん、空いてない」 美蘭は、あたりまえみたいにドアに手をかざした。 カチャ。 「え!」 空いたのだ。 「……これが、……魔法」 「これ、誰にも言うなよ?」 「うん」