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「___ここなら、涼しいか」

私は、周りを見渡した。


「……ここ、三階の棟だよ?」

「うん、そうだね」

「そうだね。って……」


ここは、三階の棟にある旧図書館。

誰も使われていない。


「この図書館……鍵、空いてないんじゃ」

「うん、空いてない」


美蘭は、あたりまえみたいにドアに手をかざした。


カチャ。


「え!」


空いたのだ。


「……これが、……魔法」

「これ、誰にも言うなよ?」

「うん」