引き継ぎから翌日。

草野先輩、星目先輩、ミキラ先輩は学園を卒業して行った。


俺は4月から正式に生徒会長になった。

「それにしても、仕事の量多くね?あああーーーー」


俺は、机にダラーンとした。

そこにゆえが来た。


「どう?順調?」

「順調に見える?」

「見えない」

「あーーーー……」


ルキ兄は、つくづくすごいよ。


「それに、もう夕方だよ?帰ろ」

「ささらは?」

「帰ったよ。『夜怖いから』って、言って」

「え!早くない?!……続きは。明日にするか」

「そうしな」


俺は書いた文字を保存してパソコンの電源を切って、ゆえと生徒会室を後にした。

生徒会室は、鍵を閉めて🗝


城に向かう。

「ご飯の用意するから、部屋で待ってて」

「はーい」


俺は、3階……いや城の屋上に目をやった。


「原……」

〝ルキと幸せにな〟

俺は微笑んで自分の部屋へと向かっていった。



数分後。

鈴の音が鳴った。

夕飯の準備が出来たのだ。


俺は、自分の部屋をあとにした。