原の母親は親父の手で吸血鬼にされていた。

俺達の母親、騰の母親、蔵木の母親も親父の手で吸血鬼にして殺していたのだ。


ほんと最後の最後まで最低の男だ。



すると、俺の前に親父が立っていた。

〝ありがとう。ルキ。そして___悪かった。お前は、原を心の底から大事にしてくれ〟


それだけ俺に言って本当の別れをした。

何も……なかったかのように___。


俺は青空を見る。

ー上では、よろしくやれよ?親父ーと空に向かって言う。


こうして俺達は学校へと戻って行った。


俺は学校に歩いて居る時気になる事ルシラに言った。

「あれ?お前……大丈夫なのか?」