「……少し……黙ってくれるか」
ルキさんは私の首に顔を近づかせて来た。
首からチクリと痛みが走った。
「っ___!」
私は、ルキさんにされるがまま血を吸われていく。
だけど、それが心地良かった。
私はルキさんの背中に腕をまわす。
甘い甘い時間が流れていく。
腕に足にルキさんが触る所から熱くなる。
深く深く落ちていく。そんな気がした。
何時間経ったのだろう。
ルキさんが顔を上げた。
それから、ルキさんのキスが重なる。
私の血の味が口の中に広がる。
ルキさんは、私から離れると微笑んだ。
「??」
「今、俺たちの〝愛の印🌹〟をつけた。
これで、誰にも触れさせない」
「え?」
「原。今日からここで寝ろ」
「いいんですか?」
内心嬉しかった。
ルキさんの隣で寝られる!
「もちろんだ」
「嬉しいです!♥」
「おやすみ、原。俺の傍から離れるなよ?」
「はい!ルキさんおやすみなさい」
私とルキさんは、深い眠りについた。
私の舌には、さっきルキさんがつけた〝赤いバラ🌹〟の印がほんのりと浮かび上がった。
そんなことを知らない私。
だけど、2人だけの秘密。
🦇❤🦇