私は、言葉が出なかった。
「……」
トラックに跳ねられたささらは……
『___たすけて……』と額から血を流して弱よわしく言った。
「私は、その時記憶が遠のいていったの」
私は、目から涙を流した。
ささらはキメトさんを見た。
「キメトさんに助けられて、今こうしてここに居ることが出来てるの。
吸血鬼になってね?」
私は、ささらをハグした。
「うっ、うわああああああ(泣)」
「はらちゃん、泣かないで?私まで泣いちゃうから」
私はすべてを思い出した。
「もう……私を……置いてかないで(泣)」
「大丈夫だよ?はらちゃん」
私とささらのことを見守っていたルキさんはキメトさんを見た。
「キメト、ありがとうな」
とその時、「あー!こんなところにいたー!」
美蘭の声が聞こえて来た。