「何なに?教えてよ」

「明日の楽しみに取っとけ」

「ケチー」


改めてこう慶良達を見ると、なんだか、吸血鬼って感じがする。

吸血鬼なんだけどな。

慶良は、銀髪で牙が穿いている。

草野は、黒髪で銀のメッシュ。もちろん、牙がある。

星目は、白髪で黒のメッシュ。

ミキラだけが、赤髪だ。

ここにいる人達は皆牙がある。


「___おーい、」

「ん?」

「どうした」

「ぼーっとしてたぞ」

「何か考え事?」

「いや、なんでもない」


俺は自分の席から立つ。


「どこへ行く」

「帰るわ」

「えっ」

「ずっと居てくれないの?」

・・・・・・・・
「またせているんだ。じゃあな」

慶良以外ポカーンとしている。

「・・・・・は?」

「何を……」

「またせてる?」

「「誰を」」

俺は言う。


「姫を」

その場に居た慶良以外「ぇぇえええええ!!!」と声をあげた。

俺は、生徒会室をあとにしたのだった。



いい仲間を持ったな。と、そう思った。