俺には、もう今は亡き幼馴染。

----水無月 小鳥。

彼女は、底抜けの明るい性格と、
元々のカリスマ性に付け足し、

才色兼備、文武両道、品行方正の

学年のマドンナ的な存在であった。

そんな、小鳥の幼馴染で、小鳥と仲が良い俺は、正直浮いていたが….,。

いつもは、

「早く居なくなりゃあ良いのに、」

と、愚痴を零していたが、

色々な小説で見る、いざ大事な人を無くした時の、喪失感は、無くならなきゃ分からないもの、

という、言葉が本当なのを今になって分かった。

今日は、丁度小鳥の誕生日。

小鳥は、俺と小鳥が帰る帰路で、
道を挟んである踏切で亡くなった。

俺は、小鳥の1年越しの誕生日に付け加え、

あいつが死んだ場所を通ることは、

気分が悪いから、走って早く渡ろう、

と、思って下を向き前を向く瞬間に、
思いっきり貯めておいた力で、

夏の乾いた地面を蹴り、

走ろうとした、

そう、

その、一瞬の出来事で、

彼女は、頭が元々良いのか

それともたまたまなのか、

亡き小鳥が蘇ってきた。