私はそれでも寂しくない。


変わることは悪いことじゃないもんね。






「でも先輩、恋愛してるみんな可愛くてかっこよくて素敵ですよ!
変わっても先輩達は仲良しだし、もっともっと仲良くなれます!」






少なくとも私には先輩達が仲良く見えるし。


そう言うと、先輩は困ったように笑った。






「はは、ふーちゃんに慰められた」



「安心してください!私はずっと先輩が好きだってのは変わらないので!」



「あー、それは大丈夫です」



「えーー酷いです!!」






口ではそんないいながらも笑ってくれるしそんな冗談を言ってくれるようになって嬉しい。




今すぐじゃなくても私と付き合ってくれる日が来たらいいな。






「どこ行く?なんか甘いもんでも食べに行こうか」



「はい!先輩とでしたらどこまででも!!」




「ははっ」






甘いものを食べる先輩を見れる幸せ。


私はきっと先輩とだったらなんだって楽しめる。




それから甘いものを食べたり雑貨を見たりして過ごしたのだった。




ただただ幸せな時間でこんな時間が永遠に続けばいいと願わずにはいられなかった。