「先輩こんにちはー!」






微妙な空気のまま待ち合わせ場所に着いた私達が先に来ていた先輩達に声をかけると、ニコニコとこんにちはーって返してくれるトト先輩とトラ先輩。



凪桜先輩もおう、っと返していてその私服姿に私は先輩が光って見えた。




ジーパンにシンプルなシャツ姿なのに先輩以上にこんなに似合う人がこの世にいるだろうか??



先輩の美しさに思わず手をかざして眩しいポーズをとる私に先輩は頭を小突いてきた。






「それはツッコミ待ちか?」



「いえ!お美しくて眩しくてオーラがすごくて直視出来なくて!」



「バカにしてるだろそれ」



「していませんよー!!」






本当に尊敬と素晴らしいという感情しかないのに〜!


でも、頭コツンするとこももう好きすぎて爆発しそう。






「んで?今日はどこに連れてってくれんの?」






今日は誘った私が予定は考える約束だったから、先輩がそう聞いてくる。



ふふふ、任せてください先輩!



私完璧なデートプラン考えてきたので!!(デートじゃないけど)






「今日は遊園地へ行きます!!」



「はは、安直だな」



「安直ですか!?
私は彼氏が出来たらデートで行きたいと思っていたので!」



「彼氏じゃねーけど?」



「そこはまぁおいおいなるという事で…」



「へぇ、なる気なんだ?」



「も、もちろんですよ!」



「はは、おもしろ」






そんな会話をしてケラケラっと笑う凪桜先輩。



なんか今日は凪桜先輩おちゃめで可愛いです!


私の嬉しくてにやにやする口元を見て先輩はまた私を小突く。



それから本当にカップルみたいじゃない?なんてニヤケが止まらなくなってしまった。





もちろん心遥と瑠璃佳の喧嘩なんてすっかり頭から抜け落ちていた。