突然話しかけられて一番端の5組の奥の廊下の角に追いやられた私達。




可愛い先輩の隣には2人居て、可愛い先輩は私を睨んで口を開く。






「あんた最近ナギに馴れ馴れしいみたいね?」



「はい、仲良くさせてもらってます!」



「うっざいしつこいストーカー嫌いってナギが私に愚痴ってきたの。
だから二度と近づかせないでって言われたからもう二度と来ないでくれない?」



「えっと…」






確かに言いそうではあるけど、そんなこときっと凪桜先輩は思ってても口には出さなそうなんだけどな…。


そんな気持ちで首を傾げる私をさらに睨む先輩。






「顔だって大して可愛くないのにナギと付き合えると思ってんの?バカじゃん哀れだわ〜。
隣のあんたもこんなどこにでもいるようなやつがナギと付き合えるわけないって教えてあげなよ可哀想」






可愛い先輩は私の隣の2人をみて私を鼻で笑う。



確かに私はどこにでもいる顔かもしれない。
でもだからってこんな言われよう…さすがに傷つくなぁ。






「えぇ〜、先輩こそ自分のこと可愛いって思ってるんですかぁ〜?
言うほどそんなに可愛くないですよぉ?鏡貸してあげましょうかぁ?」



「は?」



「申し訳ないですけどぉ、私の方がおそらく可愛いですぅ。
それに性格も最低そうなのでぇ〜、風子の方が遥かに可愛いですねぇ〜。」






私がしゅんとなっていると、隣の瑠璃佳がニコニコとそう言いながら先輩に喧嘩を売り始めた。




その言葉には可愛い先輩もカッとなったようで顔を赤くして瑠璃佳のふわふわ栗色の整えられた髪を鷲掴みにしてくる。