「……そうだったのですね。大丈夫です……僕が、責任を持って天国に送り届けますので」

「そっか。なら、安心だね……じゃあ、またね!」

そう言って、スサノオは姿を消す。そして、桜姫は「皆の怪我を治療するよ!」と一気に傷を癒した。

瑠依たちはそれに驚きながらも、「ありがとう」とお礼を言う。

「……スサノオは、一体何しに来たんだ……とりあえず、帰るぞ。ワープするから、俺の近くにいろ」

葉月は妖怪の力を使い、現世へとワープした。目の前には、ショッピングモールがある。

「……さて、無事に事件も解決したし……俺らは帰ろうぜ。デートの邪魔しちゃ悪いしな」

ケラケラと笑いながら、ひとめは神社のある方角へと歩き始めた。

「……ひとめ。帰ったら、凍らせるから覚悟しなさい……あなた、つららと金次郎にイタズラしたでしょう?」

「お姉様……神社を凍らせたら駄目だよ?」

「さーて!俺は、帰ったらコロッケ食う!」

そんな雑談をしながら、妖怪たちは帰っていく。それを見送った後、沙月は辺りを見渡した。

「あれ?そういえば、静瑠くんは?」

「今は、僕の心の中にいるよ」

「良かった…………あ、そうだ。瑠依くんたちも、私たちと一緒にショッピングモール回らない?」