「あーちゃん~。そろそろどう~?」

 「はーい。今行く~」


 お母さんはとても優しくて皆に羨ましがられるほど美人で私の自慢。そんなお母さんにも一つ大きな問題が。

それは怒ってしまった時。お母さんが一度怒ってしまうと誰にも手が付けられなくなる。

そして終いには意識を失うほどに。意識を失うときはあるけど体に異常はなくただストレスや疲労からきているそうでに三日すると体は平気らしい。

お母さんは自分の怒りが爆発した時の記憶はないらしくそこが厄介なところでもある。



 そんなことを考えながら引っ越しの段ボール詰めを終えた。

元々私はモノを増やしたりコレクションなどをして楽しむタイプではないので、荷物があまり多いほうではなく、整理するのもとても楽だった。