俺様で暴君な先輩は、ときどき甘々。




「だったら、その書いたやつを貼りつけてろ。その間に切ってる紙が増えていくから」



そう言いながら、いつになく真剣なまなざしで黙々と紙を器用に切っていく黒岩先輩。


なによ……。

負けたなら、素直にそう認めればいいのに。


あたしは椅子に座り直して、自分が書いた『祭』という紙をリーフレットに貼りつけていく。


そうしているうちに、その作業が終わったころには、先輩の言う通りに紙が増えていた。



「ほらな? 頭を使わない明莉が俺に勝とうなんて100万年早ぇんだよ、バーカ」



黒岩先輩の勝ち誇ったようなドヤ顔。



く、くっそぉ……。

初めて先輩に勝てたと思ってたのに!

いつか絶対に、先輩を見返してやるんだからっ!