「俺が切った紙に、お前は『祭』を書いていけ。念のためにもう一度言うけど、お前が書くのは 『祭』っていう漢字だからな!」
強く念押しをされたと同時に、高圧的にプレッシャーをかけてくる黒岩先輩。
なんでいつも偉そうな言い方しかできないんだろう。
先輩がもっと優しく「気をつけろよ」って言ってくれたら、あたしだってもっと注意深くできるのに……。
「お前、わかってんだろうな? 絶対、ミスんじゃねぇよ」
って、上からものを言われたら、だれだってプレッシャーになるよ。
あたしがリーフレットで誤字をしたり、それを見落としてコピーしたりしてしまったのは、先輩のせいでもあるんだからね。
そう思いながら、ちゃんと先輩に言われた通り『祭』という字を書いていく。
でも、書いているうちに紙がなくなってしまった。
あっ! まさかこれは!
いつもバカにされてる先輩を見返せるチャンスがやってきた。
やっぱり、神様は平等に見て下さってるんだなぁ。



