「誠って、一見クールに見るけど、実は熱血なところもあるし。明莉ちゃんが本気で自分と向き合ってくれたのが嬉しかったんじゃないかな?」
じゃあ、黒岩先輩があたしに人一倍厳しくしてたのは……あたしのやる気を見込んでのことだったの?
「明莉ちゃん、誠はだれよりもちゃんと明莉ちゃんのこと見てるよ。だから、大丈夫」
「はい」
黒岩先輩の見えない優しさに、胸の中がポッと温かくなった。
「おい、健一。勝手にベラベラとしゃべってんなよ」
柳井先輩との話が一段落した――そのとき。
黒岩先輩が両手に大量のリーフレットを持って戻ってきた。
「あっ、もしかしてさっきの話聞いてた?」
「あぁ、一部始終ほとんどな」
黒岩先輩、柳井先輩とあたしの話を聞いてたの!?



