「もうすぐ始まるねっ」 香澄が俺に笑顔で言ってきた。 今は、変なうさぎやひよこ(?)のキャラクターが毎度お馴染みのアニメをしている。 ポップコーン食べねぇから関係ねぇし。 そして、完全に暗闇になった。 「あっ、始まる―!」 ぼそぼそっと独り言のように言う香澄を見ると、薄暗い今でもわかるくらい頬を赤くしていた。 嬉しいの…か?まぁ、いいか。 そして俺の記憶はここまで。 気づくと…香澄がいなかった。 映画館で、もぅ人がまだらで… 香澄…?