ホントのキモチ

ーハジマリー



私がこの才能に目覚めたのは小学校4年生。
私の通っていた小学校では4年生から吹奏楽部に入れた。
元々入る気なんてなかった。
だって、ここの吹奏楽部はとても強くて、練習がすごくハードだから。

でも、親の勧めで渋々仮入部に行ったらすぐに私の心は変わった。

光っている楽器、先輩達の吹いている姿、綺麗な音色、まとまっていて統一感のある、音楽。
そして何より私が惹かれたのが、
アルトサックス。
力強い音も出せて、透き通ったような音色。
私はこの楽器がやりたい、そう強く思った。

聞いた途端私は即、入部を決意。

知らない楽器ばかりで頭がパンクしそうだったけれど頑張って楽器の名前を覚えて、色々な楽器を体験して。
思っていたより楽器を吹くのは大変で、、、、
酸欠になったりもした。

でも頑張っていた。
どうしてもアルトサックスを吹きたかった。

すぐに音も出るようになったし、すぐに曲だって出来るようになった。

でも、先生の一言で変わってしまった。

『一ノ瀬さん、パーカッションやってみたら?』