ふと2人で空を見上げた。


「…あ!な、流れ星!」


 夜空を切り裂くように流れるひとすじの光に、私は指を向けた。


 すると、次から次へと流れ星が流れ始めた。


「きれい…」


 幾千もの光のすじが空を流れる。


 私がそれにみとれていると、


「流れ星もいいけどさ。…俺のことも見てよ」


 と、ヒナタが私の右手を優しく握った。


 私の顔がまた赤くなる。


 そして私たちは、並んで空を見続けた。