願い事を書き終えた私たちは、その短冊をそれぞれ別の場所に結んだ。


 そして、私たちのいつもの場所に向かった。


「やっぱりきれいだね…」


 そこはとてもひらけた場所で、空気も澄んでおり、夜空に浮かぶ星々がきれいに見える場所。


 ここに初めて2人で来た時に、はしゃぎすぎて迷子になったヒナタを、半分泣いていた私が見つけた場所でもある。


 その時ヒナタは全然泣いてなくて、なんで僕よりも泣いてるのってヒナタに言われたっけ。