「願い事、書くか」


 私とヒナタは神社の奥に行き、そこに置かれていた色とりどりの短冊を手に取った。


「何をお願いするの?」


 私がそう聞くとヒナタは、


「秘密」


 と言って、私に隠れて短冊に書き始めた。


 そんなこと言われたら、気になる。


 でも、ヒナタに嫌われたくなくてこれ以上しつこく聞かないようにした。


 私は短冊に、『これからも楽しく過ごせますように』と書いた。