「雨、止んでよかったね」


 星空の下、家の近所の神社はたくさんの人で賑わっていた。


 私は少し見上げて、隣にいる男の子のヒナタに声をかけた。


 私とヒナタは幼稚園からの仲で、いわゆる幼なじみというものだと思う。


 あの頃は無邪気で子供らしかったヒナタも、今は立派な高校生。


 同じくらいだった身長も、今はヒナタにゆうに越されてしまった。