彦星さまは会いたくてたまらない




「あの……

 私も入れてもらえますか?

 高校生になったら

 天文同好会に……」





僕は声が出なくなった。



その女の子が

あまりに真剣顔で

僕を見つめてきたから。




「受験勉強も頑張ってます。

 どうしても
 自分の夢を叶えたいから」





さっきまで

オドオドしていた子とは

思えなくて、僕は絶句状態。




夢に向かって必死に

努力しているのがわかる

凛とした瞳が

キラキラと僕を見つめている。





どうしよう……


僕はなんて

返事をしたらいい?



今日で僕は

天文同好会を引退する。




そして明日からは

天文同好会すら

高校に存在しなくなる。




心が痛いよ。



七夕の願いを

僕が叶えてあげたいのに。



僕がこの子の夢を

潰してしまうなんて……