彦星さまは会いたくてたまらない




肩を落とした彦ちゃんに


「目がクリっとした
 美少年くんもいたよ。

 彦ちゃん系の俺様系も。

 ちょっとオドオドした子も
 可愛いよね?

 母性本能が
 くすぐられるんでしょ?」


さらに、冗談を注ぐ僕。




「凛空、言うな、これ以上!」



オっ、さすが彦ちゃん。

強気の魔王様に戻ってる!




褒め称えたい気持ちを

グッとこらえ



「この中の何人の男子が
 今日、衣織ちゃんに
 惚れちゃうかな?

 初恋は小学校の天体観測会で
 星について教えてくれた
 お姉さんです!みたいな」



やんちゃウサギになりきって

彦ちゃんをイジりぬいた結果



カンカンカン!



試合終了のゴングが鳴り響き


彦ちゃんの口は

ついに固まってしまった。




絶望感を漂わせながら

校舎に手をつき



魂が抜けたように

うつむいている。