彦星さまは会いたくてたまらない




「僕が聞いてくれると思ったから
 強引に連れてきたんでしょ?」



「まぁ……そうなんだけど……」



「それで
 僕に何を聞いて欲しいの?」




「それは……」



「それは?」





「姫野が……

 父親たちに……

 囲まれてる……」






絶望したように

目元を手のひらで隠した

彦ちゃんは



「俺から見ても
 優しさと大人の余裕を醸し出す
 ハイレベルな父親もいたんだよ……」



重いため息を吐きながら

校舎に背中を預けた。