彦星さまは会いたくてたまらない



「凛空、ちょっと来い!」



「もう、そんなに強く
 引っ張らなくても
 ちゃんとついて行くから」




困り顔を見せた僕だけど

心の中は

ドキドキとワクワクが

暴れまくって、ウキウキ状態。



この先の展開が楽しみで

スキップしそうなほど

足が軽い。





「まぁ、ここまで来れば
 誰にも聞かれないか」



彦ちゃんはやっと

僕の腕を離してくれた。



連れていかれたのは

誰もいない校舎裏。





「あのさ、凛空」



「何?」



「俺の話を……
 聞いてくれない?」



あれ? 


さっきまでの

怒り魔王様モードが

静まってるじゃん。



彦ちゃんが、ちょっと弱気だ。


珍しい。ワクワク。