彦星さまは会いたくてたまらない




「流星群ですよね?
 今夜、流星群が見れるなんて
 ニュースでやってなかったような」



「この演出は……

 もしや、凛空かもな」



「えっ? 凛空くん?」



なぜいきなり

凛空くんの名前が?




「あいつ昔っから

 ロマンチックな演出を
 考えるのが得意でさ

 俺が織姫に告る前
 あいつに
 助言をもらったんだよ」




彦星さまが

私に告白してくれた

時と言えば……



「天の川に流れる星を
 袋に詰めて

 屋根の上から
 降らせてくれた時の
 ことですか?」



「女の子へ告白には
 ドキドキとキラキラが必須
 とか言って

 どこからともなく
 星を入れる袋を
 調達してくれてさ」