彦星さまは会いたくてたまらない



「あの…これは……

 先生は他の女性を好きって
 思っていたから
 諦めるために書いただけで……
 

 先生を嫌いになったんじゃ
 なくて……

 むしろ大好きで……
 えっと…ええっと……」



うわぁ~。

頭の中がぐっちゃぐちゃ。



説明をすればするほど

先生に変な誤解をさせちゃいそう。





「悪いけど
 勝手に書きかえといた。
 姫野の願いごと」



えっ?



私はオロオロしながら

先生から短冊を受け取る。 



見ると、私の願いが

棒線で消されていた。




その上に踊る、先生の文字。


なんて書いてくれたの?