彦星さまは会いたくてたまらない





「大好きだよ、姫野」



極甘な声が、私の脳を溶かす。



「俺はこの先も 
 生まれ変わっても 
 ずっとずっと

 オマエ以外を愛することは
 絶対にないから」




真剣な先生の瞳が

私だけを貫いてきて


意志のこもった力強い声が

私の心に溶け込んできて



18年間、伝えたかった想いを

私は涙声に乗せた。





「私もずっと
 彦星さまのことが大好きでした。

 なんで天の川に
 飛び込んじゃったんだろう?

 溺れて死ななければ
 今ごろ彦星さまと天の川のほとりで
 笑い会えていたかもしれないのにって

 生まれ変わってからも
 ずっと後悔していて……」



「天の川に……
 飛び込んだ……?」



「彦星さまに
 どうしても会いたくて……」