彦星さまは会いたくてたまらない



「姫野の泣き顔も
 相変わらず可愛いな」



「可愛く…ない…です……」



「サラサラの髪も透き通る声も
 俺を魅了する瞳も
 織姫の時からそのままだし。
 マジで可愛い」



「だから…可愛くなんて…
 ないんです…私」



「そりゃ、無理だよな。
 俺が姫野以外の女を
 愛するなんて」



「……えっ?」



「現世でのオマエも
 可愛すぎなんだよ。

 コロコロ変わる表情とか。

 好きなものを語るときの
 目の輝きとか」




そんなこと言って……

「この前私のこと
 彦星オタクって
 バカにしましたよね?」



「前世の記憶がなかったんだ。
 許せよ。ごめんって。

 オマエ、心が広いじゃん?」




先生は

私の頭をナデナデしながら

優しくニコッ。



ズルいよ、その表情。



カッコ良すぎて、これ以上

何も言えなくなっちゃうもん。