「俺は織姫を 他の男に渡したくない。 姫野を俺が幸せにしたい。 だから会いに来た。 先生としてではなく 今夜は、一人の男として」 先生の真剣な顔が 月明りに照らされている。 先生が、私を幸せにしたいって 言ってくれたの? 夢でも幸せ過ぎる。 だって私、18年間 その言葉を待っていたんだよ。 夢の中で今 私は彦星さまに愛されている。 もしかして 今日が私の人生最後の日? 幸せな夢とともに 私の魂が天に昇っている 途中だったりして。