彦星さまは会いたくてたまらない





「わわわ…、私、帰ります」



私は、ベンチから立ち上がった。

それなのに……



「まぁ、座れって。
 家まで送ってやるから」



私の肩に両手を置いた

光彦先生に

無理やり座らされてしまった。




私の隣に座った、光彦先生。



あの……

私たちの距離が、近すぎなのでは?



りんご3つ分くらいしか

ないんですけど。



先生の方に体が傾いたら

肩がコツンと

ぶつかっちゃいそうで……





ひぃえぇぇぇぇ。

ほんと、近い。近すぎ。




お祭り騒ぎを始めてしまった

私の心臓。



ドキドキ、キュンキュン

うるさすぎて、困惑してしまう。