そんなんだから、最後に言われる言葉はいつもお決まりの文句だ。


__顔だけの女は要らない__



友人には、何故そんなに美人なのに不安になるのか不思議なんて言われる。


答えは、私が性格が最悪だからだ。


もし私なら、どんなに顔が良かろうが性格の悪い男とは付き合いたくない。

それは、男側からしてもそうなんじゃないか?


自分でもよく分かっていた。
付き合う期間が短いのは、見た目に興味を持たれただけで遊ばれただけだと。


そう理解するとシンドイのは、結局私が誰からも愛されない現実を突き付けられるからかも知れない。


愛されないと知りながらも、愛されたい願望は有る。


だから、今日も出会い系アプリで知り合った相手とメッセージを交わしていた。


相手は36歳。
今まで歳の近い人にしか返事は返さなかったが、この人に返事をしたのには理由が有る。


それは、出会い系のプロフに貼られていた写真。
だが、決して好みの顔であった訳じゃない。
理由はただ優しそうに見えたから。


目尻の下がった人の良さそうな顔が印象的だった。


よく、性格は顔に出るという言葉が有るから、この人なら私を愛してくれるんじゃないかなんて自分勝手な理由だ。